非塩素型 CBN砥石用研削油剤
非塩素系でありながら優秀な潤滑性
精密研削加工の分野においては、高性能で高速化の機械の開発が著しくなっております。高速化に伴い砥石も生産性を向上させるためにCBN砥石が使われております。
CBN砥石による研削加工は極めて高度な潤滑性を必要とするため、従来は研削性能を向上させるために極圧添加剤として塩素系のものが使用されていましたが、昨今の環境問題から各企業は非塩素化製品への使用に切り替えています。しかし、一般的には塩素系から非塩素系に変えた場合、潤滑性能が著しく低下してしまいます。
CBN砥石による研削加工は潤滑性が重視されるため、塩素系に替わる添加剤の吟味と選定に相当な時間を要しましたが、性能的にも塩素系と同等の塩素系に替わる地球環境にやさしい添加剤を使用した「FC-CBN」の開発に成功しました。
特長
- 研削能率が向上
砥石の目潰れ、目詰まりがなくなり、ドレッシング回数が大幅に減少し、研削能率が向上します.。
- 高い潤滑性能
潤滑性が優秀なので研削抵抗が低下し、消費電力が減少します。
- 砥石寿命が長くなる
研削焼け、研削ワレがなくなり砥石寿命が延長します。
- 熱安定性が優秀
熱安定性が優れているため、変質がないので長期間使用できます。
性状
項目 |
内容 |
外観 |
目視 |
茶褐色透明油状 |
密度 |
15℃ g/cm3 |
0.910 |
粘度 |
40℃ mm2/s |
15.02 |
銅板腐食 |
100℃ 1時間 |
1 |
引火点 |
C.O.C. |
154℃ |
流動点 |
|
−20℃以下 |
容器